こんにちは、こじろうです。
働き方改革で一番苦労しているのは若手管理職と言われますが、そんな右往左往している上司達に振り回されている20代の若手社員は、更に困っていると思います。
ITコンサルにおいても、スタッフメンバーは日々の作業にて様々な利害関係者達に挟まれながら、うまく立ち回ることが求められます。
という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、ITコンサルへの転職を目指す文系SEの方々向けに、不要な残業をすることなく、与えられた仕事に対して周りに期待にこたえつつ、自分自身のスキルも着実に向上させていく方法をお伝えします。
【この記事でわかること】
- 不要な残業をすることなく仕事で成果を出す方法
- 自分自身のスキルも向上させていく方法
- 上記を実施した僕の現在
成果を出す方法
「成果を出す」とはどういうことなのか?
成果を出す=「上司の期待値を超える」です。
※但し、上司がクライアントの期待値を理解できていることが前提
裏を返せば、上司の期待値を理解できていないと、成果を出すことはかなり困難になります。
こんな確認しなくても評価を上げる人はたくさんいますが、この期待値を目指してアウトプットを出していくことは、ビジネスにおける最短距離であり、無視できない項目です。
一方で、自分の上司に「私に何を期待していることを教えてくれませんか?!」と、確認している若手の方々はほとんどいないと思います。(少なくとも、僕もコンサルタントになる前(しがないSEでした)は、やってませんでした。)
「みんな忙しそうだし、変な質問しておかしな空気になって、悪く思われたくないし…そんな風になるくらいなら黙っておこう」というリアクションは納得できます。
でも一度しかない自分の人生。
雰囲気を壊すことを怖がらず、自分の成果を出すことに集中し、思い切って話しかけてみましょう。
上司の期待値を確認する方法
では、上司への建設的な期待値の確認の仕方をお伝えします。
❷チームで実施している日々の作業・タスクを書き出しどのタスクを誰が実施しているかマッピング。
❸マッピングしていく中で不整合が起きている箇所を明確化。
⇒(人が割り当てられていない、もしくは複数人が割り当てられてしまっているタスク)
❹上記の情報を元に上司へ以下⑴⑵を質問。
上司からすると、仕事を進める上での漏れや問題点を部下が見つけてきてくれた(しかも本来は自分がやるべき作業…)ことになります。よっぼどひねくれ者でない限り、部下がこのようなコミュニケーションを取ってくれる際は感謝の念をもって受け答えしてくれます。
もし、余裕があれば、どのように各タスクの担当を更新するか進言しても良いでしょう。
①インプット:作業時に参考にしている資料や情報、相談する人が間違っていないか確認
②アウトプット:作業のゴール認識に誤りが無いか確認
③アウトプットのフォーマット:見た目が悪いと「失敗作」と見られてしまうため必ず確認
④期限:たとえ100%の品質でアウトプットを出しても、遅延したら0%と同様
⑤中間レビューの進め方:本提出前にかならず中間レビューを入れて期限を守りながら品質を向上
番号順でいうと❷の話の後に❸の話をするべきなのですが、❸⇒❷の順に話しましょう。
なぜなら、❸の不整合箇所の話をした結果、❷の自分のタスクが変更(追加)される可能性が高いからです。
仕事をやりながらスキルを向上させていく方法
他人に説明する
物事を覚えるときに一番効率的なのは情報を読み込んだり、問題を解いたりすることではなく、他人に説明することです。
次の項にもつながりますが、自分の作業を記録として残し、他のメンバーへ共有しましょう。
自分に部下がいれば、今後はその部下さんに作業を依頼する(手順通りやればできるから、という枕詞付きで!)という名目で説明し、自分がチーム内で一番立場が小さければ、自分の作業手順をより効率的にするべく、「この作業のやり方に関する説明文書、レビューしてしてもらえませんか?」という流れで上司に説明してみましょう。
また、仕事において「理解する」という行為には5つのレベルがあります。
❷その作業について、詳しい人にフォローしてもらえば実施できる
❸「その作業をやって!」と指示されれば、自分の力でその作業を実施できる
❹何か問題が発生し、その問題解決に「この作業が最適な改善方法だ!」と判断し、実施できる
❺他人にその作業を説明できる。
仕事を2~3日で引き継げるように準備しておく
とはいえ、職場は学校ではないので説明する準備をする時間や、自分の説明を聞いてくれる人はなかなかいないでしょう。しかし、自分の作業を記録し、他のメンバーへ共有することは、ビジネスマンとして必須です。なぜなら、人材の流動性が激しくなってきている昨今において、各業務の属人化(特定の人しか対応できない)状況はなるべく避けて、いつでも・だれでも対象業務を進められる状況を企業は目指しているからです。
他人に自分の作業を説明する時間はなくとも、作業を引き継げるように常に準備しましょう。
具体的には、以下3つを実施します。
❷一挙手一投足、パソコン上でどのコマンドを押下するか、というレベルで手順書を作成
❸各手順、可能な限り実施方法を画面キャプチャ等で表現し、作業後の確認ポイントも明記
僕の現在
20代中盤~後半にかけて、年収が2倍になった
以前勤めていた会社の年収が低めだったこともありますが、今の会社に5年勤め年収が2倍になりました。
今の外資系企業に勤め始めたころは全く活躍で来ていなかったので前職から比べて1.1倍くらいでしたが、そこから上記等の仕事の進め方を改善していき、徐々に認めてくれる人が現れて昇進・昇進・昇進。気がついたら年収は2倍になっていました。
ヘッドハンティングされるようになった
もう一つ驚いたことは、知らない人材エージェント会社の方から転職のお誘い(いわゆるヘッドハンティング)を受けるようになったことです。
転職して最初の2年間は本当に鳴かず飛ばずで、「次のプロジェクトで同じようなことしたらクビだから」という通告を、期間を空けて2回食らっている有様でした。
その後、寝る間を惜しんで仕事に励み、同じ失敗を繰り返すわけにはいかないと思い上記のような方法論を記録していきました。
仕事がうまくいきだしても、「いつクビになるか分からない」という感覚もまだあるため、こういったお誘いは非常に有難いですね。
20代は失敗してなんぼ、だけど同じ失敗をしていては成長できない
成長に失敗はつきものですが、日々、失敗から学び、昨日までとは違う種類の失敗をし、毎日新しい発見をしていくことが、20代では何より大事かと思います。
それでは、Tchau◎
こじろう
冒頭の画像はkapiさん@イラストAC提供になります。