こんにちは、こじろうです。
この記事では、N/Wスペシャリスト平成26年午後Ⅰ問1に挑戦していきたいと思います。
別記事のネットワークエンジニアのススメでも紹介しましたが、文系SEからするとシステムエンジニアよりもネットワークエンジニアになった方が良いキャリアを気づかる可能性があります。
僕自身も、プログラマ➡システムエンジニア➡ITコンサルタントとキャリアチェンジしてきましたが、所々、ネットワークエンジニアとして活動し、成果を出すことに成功してきました。
文系SEのみなさまにも是非、ネットワークの知識を蓄えて頂きたく、IPAが主催しているネットワークエンジニアの資格試験について、僕なりの解答方法と、IPAが公表している模範解答を紹介していきたいと思います。
【この記事でわかること】
- N/Wスペシャリストの問題を解く上で持つべき考え方
- 平成26年午後Ⅰ問1における各設問の考え方
- 1 設問を解き始める前の前提
- 2 問題文を読みながら僕が考えていった内容
- 3 下線部①PC及びルータの設定を適切に行う…
- 4 物理ポート[空欄ア]を基に…
- 5 エリア番号が[空欄イ]であるエリアはバックボーンエリアと呼ばれ…
- 6 [空欄a]、[空欄b]…
- 7 IPヘッダの[空欄ウ]フィールドを…
- 8 通信の優先評価を行う[空欄エ]モデルが実装されている…
- 9 下線部➁業務系システムのアクセス集中を避けるための方策…
- 10 下線部③ルータはFSで使用しているCIFSプロトコルのパケットを識別して…
- 11 OSPFによる経路制御よりも優先度が[空欄オ]になっている必要がある
- 12 下線部④データの送信元に対して代理応答を行ってデータをキャッシュに蓄積した後に、もう一方のWAS宛に一括してデータを送信する
- 13 下線部⑤データの高速化処理を自動的に停止する機能
- 14 設問2⑵:ルータ3がルータ1…へ送る、業務系セグメントと動画系セグメントの経路情報のプレフィックス…
- 15 ネットワークの勉強をして良かったなーと思うこと
設問を解き始める前の前提
詳細は以下の記事を読んで頂きたいのですが、過去問に挑戦する前に頭に入れておいて欲しいことが2つあります。参考:【文系SE】ネットワークスペシャリストー解答時のフレームワークー
- 問題文を読みつつ設問を推測する。(設問を読んでから考えていては間に合わない)
- 問題文を読んでいく中で「これ、聞かれるだろうな」と推測する。
それでは、いってみましょう!!😃
問題文を読みながら僕が考えていった内容
下線部①PC及びルータの設定を適切に行う…
設問2⑴ですが、業務系セグメント=ルータ1 & ルータ3、動画系セグメントはルータ2 & ルータ4を経由させるため、業務系セグメントのPCのデフォルトゲートウェイの設定、並びにルータのVRRPの設定をどのようにすれば良いかを問われています。
業務系セグメントのPCから本部内のFSにアクセスする際、異なるネットワークへの通信となるため、デフォルトゲートウェイの設定と、2台あるルータのどちらにアクセスさせるかの2つを設定します。
参考:VRRP:ネットワークスペシャリストー過去問挑戦 平成25年午後Ⅱ問1ー
模範解答は
・デフォルトゲートウェイの設定:業務系セグメントに対応した仮想ルータのIPアドレス
・VRRPの設定:業務系セグメントの仮想ルータがルータ3でアクティブになるようにプライオリティ値を設定する
でした。
物理ポート[空欄ア]を基に…
※更新中
設問1ですが、OSPFについての知識が無いと解答は厳しいでしょう。
模範解答は’帯域幅 or 通信速度’でした。
エリア番号が[空欄イ]であるエリアはバックボーンエリアと呼ばれ…
※更新中
OSPFについての知識が無いと解答は厳しいでしょう。
参考:OSPF ※更新中
模範解答は’0’でした。
[空欄a]、[空欄b]…
※更新中
設問1ですが、ルータ2、もしくはルータ4が故障した場合の動画配信時のセグメント経路を問われています。故障時の挙動は、正常時 & 故障時のデータの流れを一つ一つ追って、その差異から解答を導いていきます。
参考:OSPF ※更新中
模範解答は
a:ルータ1→ルータ3
b:ルータ2→ルータ1→ルータ3
でした。
IPヘッダの[空欄ウ]フィールドを…
※更新中
設問1ですが、QoSについての知識が無いと解答は厳しいでしょう。
参考:QoS ※更新中
模範解答は’TOS’でした。
通信の優先評価を行う[空欄エ]モデルが実装されている…
※更新中
設問1ですが、QoSについての知識が無いと解答は厳しいでしょう。
参考:QoS ※更新中
模範解答は’DiffServ or Differenciated Services’でした。
下線部➁業務系システムのアクセス集中を避けるための方策…
※更新中
設問2⑷ですが、運用方法を問われているので、サーバへアクセスするユーザ達に何らかのルールを課して、アクセス数をコントロールすることが想定され、その方法を問われています。
ローカルにダウンロードして…と最初回答しましたが、これもダウンロードする際に問題が発生するため、ふさわしくないですね。
模範解答は’利用者をグループ化して使用時間帯をずらす’でした。
下線部③ルータはFSで使用しているCIFSプロトコルのパケットを識別して…
設問3⑴ですが、流れているパケットがFSへのパケットか判別するための情報を、OSI基本参照モデルの第3層以上の情報の中に2つあるから、それを答えよ、という設問になります。
第3層以上ということは、IPパケット、TCPセグメント…辺りが解答になりそうです。
模範解答は
・IPアドレス
・ポート番号
でした。
OSPFによる経路制御よりも優先度が[空欄オ]になっている必要がある
※更新中
OSPFについての知識が無いと解答は厳しいでしょう。
参考:OSPF ※更新中
模範解答は’高い’でした。
下線部④データの送信元に対して代理応答を行ってデータをキャッシュに蓄積した後に、もう一方のWAS宛に一括してデータを送信する
※更新中
設問3⑵ですが、優先度の低い業務系データのやり取りにおいて、WASを使ってデータの圧縮 & WASいよる代理応答を活用してデータ連携のスピードを実現する訳ですが、その際に、本部と支部間の通信の特性がどのような場合か?という設問になります。
WASや代理応答に関する知識からは特に解答の要件・制約に影響する項目はなさそうです。
そうなると問題文を頭から読み直して、解答の要件・制約に影響する項目を確認する必要があります。
データを一括して送ることのメリットは、バラバラ送るときに比べて、パケットやセグメントのヘッダ情報を1回分だけ送れば良いので、その分送信するデータ量を減らせる、もしくはデータの送受信1回で経由する機器の数が多い場合、一括送信すれば経由機器が減らせ、結果としてネットワーク帯域の節約 & 送信スピードの向上、です。
模範解答は’ラウンドトリップ時間が大きい場合’でした。
下線部⑤データの高速化処理を自動的に停止する機能
※更新中
設問3⑶ですが、高速化処理を実施すべきでない、もしくはできない状況が発生する、ということが想定されます。さて、それはどのような状況なのでしょうか?
ヘッダ情報を何度も送らずに済むし、ネットワーク帯域の節約にもなるのでいいことしかないと思っていたのですが、
WASや代理応答に関する知識からは特に解答の要件・制約に影響する項目はなさそうです。
そうなると問題文を頭から読み直して、解答の要件・制約に影響する項目を確認する必要があります。
動画データを扱うネットワークが故障した時かと思いつきましたが、模範解答は’片側のWASが故障したとき’でした。
設問2⑵:ルータ3がルータ1…へ送る、業務系セグメントと動画系セグメントの経路情報のプレフィックス…
※更新中
業務系、動画系それぞれことなるサブネットに属しているわけですが、動画系のネットワークが故障した場合、どちらのパケット、セグメントも同じ広域イーサネットを経由します。その場合、ヘッダ情報のネットワークアドレスは、故障前のものでは通信できないため、どう変わるでしょうか?という設問になります。
サブネットワークと、アドレス集約に関する知識がないと解答は厳しい設問でした。
模範解答は’10.1.0.0/16’でした。
ネットワークの勉強をして良かったなーと思うこと
ITコンサルタントとしての現場において、プロジェクト内でトラブルシューティングやシステムインフラ設計において最も頼られる存在になり、安定した案件・プロジェクトアサインが実現できるようになりました。
参考:コンサルファームでアベイラブルになったら
文系SEであっても、こういった知識があると一目置かれた存在になれますし、キャリアアップの一助になります。
実際、僕はプログラマ➡SE(ネットワークエンジニア)➡ITコンサルタントとキャリアップしてきましたが、ITコンサルタントとして活動している今も本記事の様な技術的な部分を大事にしているため、’他のコンサルタントとは差別化された人材になれているな’と感じています。
本記事は技術的な内容でしたが、キャリアに関する情報をお探しの方はこちらも是非、ご覧ください。
参考:【文系 SE】ネットワークエンジニアのすすめ
それでは、Tchau◎
こじろう