ネットワークスペシャリストー過去問挑戦 平成22年午後Ⅰ問1ー

こんにちは、こじろうです。

この記事では、N/Wスペシャリスト平成22年午後Ⅰ問1に挑戦していきたいと思います。

参考:N/Wスペシャリスト平成22年午後1問1過去問

別記事のネットワークエンジニアのススメでも紹介しましたが、文系SEからするとシステムエンジニアよりもネットワークエンジニアになった方が良いキャリアを気づかる可能性があります。

僕自身も、プログラマ➡システムエンジニア➡ITコンサルタントとキャリアチェンジしてきましたが、所々、ネットワークエンジニアとして活動し、成果を出すことに成功してきました。

文系SEのみなさまにも是非、ネットワークの知識を蓄えて頂きたく、IPAが主催しているネットワークエンジニアの資格試験について、僕なりの解答方法と、IPAが公表している模範解答を紹介していきたいと思います。

【この記事でわかること】

  1. N/Wスペシャリストの問題を解く上で持つべき考え方
  2. 平成22年午後Ⅰ問1における各設問の考え方

設問を解き始める前の前提

詳細は以下の記事を読んで頂きたいのですが、過去問に挑戦する前に頭に入れておいて欲しいことが2つあります。参考:【文系SE】ネットワークスペシャリストー解答時のフレームワークー

  1. 問題文を読みつつ設問を推測する。(設問を読んでから考えていては間に合わない)
  2. 問題文を読んでいく中で「これ、聞かれるだろうな」と推測する。

それでは、いってみましょう!!😃

問題文を読みながら僕が考えていった内容

[空欄ア]の応答性能はラウンドトリップの影響を受ける…

※更新中

設問1⑴ですが、バルク転送と対話型転送が挙げられていて、そのうちラウンドトリップの影響を受けるのはどちらか?を問われています。

バルク転送は、複数の宛先(クライアント)へ送信データを一気に送る(大量になることもある)のに対し、対話型は宛先一つ一つに対してコネクションを貼り、送信し、確認するというステップをそれぞれに実施していきます。

つまり、送信動作を一回(一周)させる、ラウンドトリップでより時間がかかるのは、対話型データ転送になります。

模範解答は’対話型データ転送’でした。

一方、[空欄イ]の応答性能は…

※更新中

これも設問1⑴で、[空欄ア]ではない方の転送方式が入ります。

[空欄ア]と逆の答えを書けばよいのですが、考え方としては、問題文に’ボトルネックとなる中継路の帯域幅…’ありますね。ボトルネックを考慮するということは、この方式は一度に大量のデータを送信する可能性があるということです。

[空欄ア]での解説にも書きましたが、データの送信を一度で済ませてしまうのはバルク型データ転送になります。

模範解答は’バルク型データ転送’でした。

確認応答を待たずに送信できるデータ量である[空欄ウ]…

実行速度は”[空欄ウ]÷ラウンドトリップ”に抑えられる…

※更新中

問題文に’TCPの通信プロトコル上’とあり、更に一度に送れるデータの量に関する項目と言ったら、’ウィンドウサイズ’になります。
参考:TCPウィンドウ制御

模範解答は’ウィンドウサイズ’でした。

TCPコネクションの確立完了までの時間:t1+[空欄エ]

※更新中

設問1⑶ですが、TCPコネクションが確立される際の流れ、シーケンスを問われています。

TCPコネクションは、①SYN→➁SYN、ACK→③SYNという流れで確立されます。
図3を見ると、t2の終わりの部分に➁SYN、ACK’とありますね。
ここから、TCPコネクション確立までの時間は=t1 + t2であることが分かります。

模範解答は’t2’でした。

TCPコネクションの確立完了からダウンロードまでの時間:[空欄オ]

設問1⑶ですが、データのダウンロードが終わったら、TCPコネクションにおいては、サーバ側からFINパケットがクライアントへ創出されます。つまり、確率完了からダウンロード完了までの時間は、TCPコネクション確立ン両~サーバからFINパケットが送出されるまでの時間になります。

模範解答は’t3+t4+t5’でした。

ダウンロードの完了から、TCPコネクションの切断と情報の表示が共に完了するまでの時間:[空欄カ]+t9

設問1⑶ですが、TCPコネクションは、①ACK→➁FIN、ACK→③ACKという流れで切断がなされます。
図3を見ると、t6の頭(⑥の部分)から’ACK’とありますね。
ここから、TCPコネクションの切断が始まり、サーバからACKパケットが返ってくる部分で完了となります。

模範解答は’t6+t7+t8’でした。

図3で示されているTATに比べて[空欄キ]だけ短縮される

設問1⑶ですが、既に、過去にアクセスしてデータがクライアント側にダウンロードされた(キャッシュが残っている)Webページ、データに再度アクセスした際、初めてアクセスしたときと比べてどれだけ処理時間(TAT)が短縮されるか?を問われています。

キャッシュが有る/無しでのHTTPリクエスト/レスポンスの挙動の違いは、キャッシュに欲しい情報が既に残っている場合は、サーバ側はデータ情報を格納したレスポンスは返さず、”304 Not Modified”のレスポンスだけを返す点にあります。
参考:HTTPレスポンスステータスコード

これらを考慮すると、短縮されるのは、TCPコネクション確立後~切断開始までの時間になります。

模範解答は’t4+t5’でした。

下線部(Ⅰ)三つの変更作業が必要である

設問2⑴ですが、プロキシサーバのIPアドレスを変更した場合に付随して発生する3つの作業は何か?問われています。

設定の変更に伴う欠けている作業等を確認するには、解答のフレームワークの「インフラ設計」にも記載があると思いますが、当該作業を一つ一つトレースしていくのが解答への近道です。

まず、現在の設定は、プロキシ1からプロキシ2へのアクセスがなされる設計です。

 

で、問題文、並びに設問で記載されている’IPを入れ替えた後の設定‘は以下になります。

この図より、それぞれのプロキシサーバの上記プロキシの設定と、proxy.pacファイルの移設が必要であることが分かります。

模範解答は
・プロキシ1上のプロキシサーバの定義を削除する
・プロキシ2のプロキシサーバとしてのプロキシ1を定義する
・proxy.pacをプロキシ1からプロキシ2に移す
でした。

下線部(Ⅱ)別のボトルネックが発生する可能性がある

設問2⑵ですが、設問2⑴のような処置を施しても、懸念点が存在するがそれは何か?と問われています。

ここは、インフラ設計というよりはトラブルシューティングに関わる設問ですが、やはり変更前と変更後のデータの流れ、シーケンスを一つ一つ見ていく必要があります。

まず、処置前(プロキシ1とプロキシ2を入れ替える前)ですが、プロキシ1~プロキシ2間で先読み機能によるアクセスの増加が発生します。

続いて、まず、処置後(プロキシ1とプロキシ2を入れ替えた後)ですが、全て問題解決と思いきや、プロキシプロキシ1~ファイアーウォール間で先読み機能によるアクセスの増加が発生します。プロキシ1の先読み機能を停止するというのは、あくまで案であって、プロキシサーバを入れ替えただけでは本機能は残ったままというのがポイントです。

模範解答は’ファイアーウォールの処理能力’でした。

設問3:図4について、対策後の装置名とTCPコネクション…

※更新中

 

ネットワークの勉強をして良かったなーと思うこと

ITコンサルタントとしての現場において、プロジェクト内でトラブルシューティングやシステムインフラ設計において最も頼られる存在になり、安定した案件・プロジェクトアサインが実現できるようになりました。
参考:コンサルファームでアベイラブルになったら

文系SEであっても、こういった知識があると一目置かれた存在になれますし、キャリアアップの一助になります。

実際、僕はプログラマ➡SE(ネットワークエンジニア)➡ITコンサルタントとキャリアップしてきましたが、ITコンサルタントとして活動している今も本記事の様な技術的な部分を大事にしているため、’他のコンサルタントとは差別化された人材になれているな’と感じています。

本記事は技術的な内容でしたが、キャリアに関する情報をお探しの方はこちらも是非、ご覧ください。
参考:【文系 SE】ネットワークエンジニアのすすめ

 

 

 

それでは、Tchau◎

こじろう

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