こんにちは、こじろうです。
就職活動中、グループディスカッションとかやっていると「ビジネスで大事なことは何か?」みたいなテーマでが出てきて、誰か一人は「コミュニケーション!」と声高に叫んだものです。
で、大体その後「あなたと私のコミュニケーションの定義はちょっと違っていて…」みたいな粒度の細かい話になって、出てきた意見全部並べて発表…結果は神のみぞ知る。。ってな流れでした。
あれから10年。状況は変わっていないようですが、僕の中では一つ答えが出ました。
結局、「欲しい情報がとれるか」だと思うんです。
“コミュニケーション=話が上手 or 効くのがうまい”というイメージがあると思うのですが、僕はどちらもちょっと違っていると感じています。また、この”欲しい情報を取る”には、何が欲しいか生活に伝える必要があるので、伝える力も勝手についてくると思います。
という人も多いのではないでしょうか?
この時事では、文系学部からSEを経てコンサル業界で生き延びている筆者こじろうの目線での「コミュニケーション」をお伝えしたいと思います。
【この記事でわかること】
- ビジネスにおけるコミュニケーションとは
- 具体的な方法
- 上記手順を実施した僕の現在
ビジネスにおけるコミュニケーションとは?
ビジネスにおけるコミュ力=欲しい情報を取れるかどうか
ズバリ、以下です。
すべてのビジネスにおいて、成果が問われます。
成果には期限が伴います。さらに期限に間に合うよう、成果を出すための手順が設定されます。これが「計画」というもの。
多くの場合、複数人でチームは構成され、それぞれに作業が割り振られます。
分からないことはインターネットで調べられる時代、対人コミュニケーションなんて不要。
それぞれのタスクを黙々と行い、期限までに期待されたアウトプットを出せば、コミュニケーションなんて不要です。
でも、そう簡単にはいかない。
実際のビジネス現場では計画を乱すようなアクシデントやミスが起き、「どうするどうする」と右往左往するわけです。
この右往左往する混乱を鎮める一つの有効な策が、コミュニケーションなのです。
具体的な方法
「喋る」よりも大事なことがある
「私、コミュ力が低いんで云々かんぬん…」といった後輩がいるんですが、僕から見ると愛想もいいし人の話ちゃんと聞いている…コミュ力あるじゃん?!というと、本人曰く「いやー人前で喋るのが苦手なので…コミュニケーションは苦手です」と言うんですよね。
これ、間違ってないんですけど、よく喋る人、もしくは輪の中で真ん中に陣取れる人の中に、ビジネスコミュニケーションが下手な人って、滅茶滅茶多いです。
なぜなら、ビジネスコミュニケーションとはつまり
- 計画通り進めるために今何が足りていないか常に認識できる
- 必要な情報を持っている人(もしくは必要としている人)と、同じ言葉・単語やツール、方法論で話せる
以上、2つであり、たくさん喋れるとか実はあまり関係ないんです。
逆に余計なことばっか喋る人はチームメンバーから「あいつ的外れなんだよな」といった形で疎まれることもあるでしょう。
「輪の中心になれる」人は、上記2つを兼ね備えている場合もありますが、なんとなく気が強いとか、周りが押しに負けて仕方なくみんながその人の話を聞いているという場合も多いです。
難しい!どうすればそんなことできるのか!?
一つずつ、解説していきます。
- チーム全体の計画を確認し、誰がどのタスクを担当しているか、質問されたときに即答できるようにする。計画がないなら自分なりに作って、上司に確認する。(この作業は別記事に詳細を記載していますのでこちらも是非参照ください。)
- 計画と各タスクに対して、実績を確認する。
- 契約と実績に差異が発生している項目に対して、原因を追究する。
- 上記の原因を取り除くための方策を自分なりに考えておく。
- 相手の作成したメールやドキュメントに目を通して、どんな単語を使っているか確認する。
- いざ話す前に、なんで話しかけているのか(この会話の後にどうなっていたい、計画の中でどのタスクに関する話をしているのか)を確認する。
- いざ話すときは前述の単語や、相手が以前作った、もしくは利用していた資料を一緒に見ながら会話・質問・情報提供を行う。
ビジネスで求められるコミュニケーションを実施した僕の現在
会議を減らすことに成功した
事前にどんな情報が求められていて、そのうえで自分が取るべき情報も分かっている。こうなると、わざわざ会議を開く必要ないんですよね。メールやチャットで事足りてしまう。最初は「さすがに乱暴かな」と思ったんですが、行ってみると意外と皆さん同意してくれました。日によっては、会社に出社せず、一日中自宅で作業できた、なんて日もありました。
新人教育を任されるようになった
自分の成果に直接的につながっていないのですが、新人教育を任されるようになりました。
スキルや経験がない新人さんでも、上記のようなコミュニケーションが取れれば十分にプロジェクト内の戦力になりますしね。
僕自身も、若い人と話す時間が増えることで常に虚心坦懐な感覚を維持することができています。
言葉を交わさずコミュニケーションが完結する日がそのうち来る
コミュニケーションの究極は、「背中で見せる」だと思っています。
技術がさらに進歩して、数年後には「喋らないと伝えられないのかよ、お前」という会話がなされる日がくるのも、そんなに遠くないと思っています。
2020.9.25 追記
なんとあのForbesで、似たような記事が登場しました。
参考:「コミュ障」のまま、仕事で一流の結果を出し続ける方法
この記事を見るとやはり、ビジネスで必要なコミュニケーションと、日常生活でもてはやされるコミュニケーションの間にはかなり隔たりがあると感じますね。
それでは、Thcau◎
こじろう
※冒頭の画像はK-factoryさん@イラストACからの提供画像でした。